西洋医学と東洋医学(中医学)のコラボレーションによる漢方専門クリニック|東京都千代田区神田小川町

千代田漢方内科クリニック|医療法人社団 千禮会
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風邪、インフルエンザの漢方治療について

インフルエンザ対策はできていますか?

千代田漢方内科クリニック11月に入ってから気温が急激にさがり、空気も乾燥して、風邪やインフルエンザの流行が気になる季節となりましたね。
厚生省ではインフルエンザに対して予防を呼びかけています。特にお子さんやお年をめした方、また体力の低下している人は予防接種をできるだけ早めにすませておきたいですね。一般的にはインフルエンザ対策としてワクチンが勧められていますが、インフルエンザウイルスは様々なタイプがあるので、ワクチンの効果がないケースもあります。

そのような場合には、まず十分に休養をとり、食養生を行い、過労やストレスを避けて、体力や免疫力を高めることを心がけましょう
また、インフルエンザウイルスは鼻や咽喉などから飛沫感染しますので、人ごみを避けて、外出後はしっかりと手洗い、うがいを行うことも大切です。

インフルエンザの漢方治療とは

千代田漢方内科クリニックインフルエンザに感染すると、急に発症する38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などに加えて、咽喉痛、咳、鼻炎などの症状も見られます。通常は約1週間ほどで治りますが、小児や高齢者などの免疫力が弱い方は重症化することがありますので、注意が必要です。
インフルエンザの予防にはワクチンが有効です。患者にはマスク、うがい、歯磨き、手洗いを励行させましょう。インフルエンザ特効薬(タミフルなど)は発病48時間以内に服用すると、ウイルスの増殖を抑えられ、症状を軽くする事が期待できます。
一方、子供に使う場合は、精神障害による異常行動や突然死も発生した例があり、油断はできないのが現状です。

お子さんへの処方がやはり不安だと感じられたり、特効薬や予防接種の効果が見られない場合、風邪のタイプ、風邪の段階を見極め、状況に応じて漢方を適切に使うことによって特効薬より優れた効果を得られることができます。

一般の風邪は、風寒型と風熱型に分けられる

千代田漢方内科クリニックまずは、一般の風邪についてお話ししましょう。
いわゆる「風邪」は漢方医学では「風寒型」と「風熱型」にわけられ、それぞれ漢方治療の方法も異なります。
風邪をひいたかな?と感じられたら、以下の例を参考にしてご自分の症状がどちらの型なのかを見てみてはいかがでしょう?より効果的な治療法が見つけられるかと思います。

<風寒型>
ぞくぞくした寒気がする、悪寒が強く後に発熱、頭痛、関節痛、汗をかかない。
対処方法:葛根湯、麻黄湯、麻黄附子細辛湯、柴胡桂枝湯
体を温めて、生姜湯、卵酒などの飲むと良いでしょう。
ポイント:思い切り汗をかかせる。まめに水分補給をしましょう。

<風熱型>
熱が出る、のどが痛い、黄色鼻水がでる。
対処方法:天津漢方片、銀翹散、桔梗湯、小柴胡湯加桔梗石膏、辛夷清肺湯
ポイント:体を温めて、頭を冷やし、みかんなどを食べてビタミンCの摂取をしましょう。

現代人の風邪の特徴と漢方治療

千代田漢方内科クリニックここでは、現代人の風邪の特徴をタイプ別でわけています。
みなさんは風邪をひかれた時どのような症状が多いでしょう?

胃腸タイプ
風邪を引くと下痢、軟便、悪心、嘔吐など胃腸タイプが多い。
そのため、参蘇飲(じんそいん)、六君子湯(りつくんしとう)、香蘇散(こうそさん)、茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)、清暑益気湯(せいしょえっきとう)、五苓散(ごれいさん)などの処方が多く使われる。

冷え症のタイプ
冷え、だらだら風邪を長引くタイプが多い。
そのため、人参湯(にんじんとう)、真武湯(しんぶとう)などがよく使われます。

咳が長引く、咳喘息タイプ
風邪の後、咳が長引く、或いはのどがイガイガから咳が続く。
麦門冬湯(ばくもんどうとう)、滋陰至宝湯(じいんしほうとう)、六君子湯(りっくんしとう)がよく使われます。

いかがでしたでしょうか?
一口に「風邪」と申しましても、その症状のタイプは様々ですね。ご自身によくあらわれる症状をタイプ分けしてみるのも良いかと思います。

インフルエンザの漢方治療

千代田漢方内科クリニックさて、漢方医学ではインフルエンザの場合も「風邪」と同じくそれぞれの症状に応じて処方される漢方や治療方法が異なります。
漢方医学のバイブルである傷寒論はインフルエンザのような急性発熱性疾患に対して病位を三陰三陽にわけ、病気の進行、病位の変化に応じて治療します。

<太陽病>
風邪やインフルエンザの初期に見られる頭痛、悪寒、発熱、項強、脈浮。
麻黄湯など強く発汗を促す麻黄を配合された解表剤が適応します。
葛根湯(かっこんとう)、麻黄湯(まおうとう)、大青竜湯(だいせいりゅうとう)

<陽明病>
風邪やインフルエンザの極期には高熱、うわごとをいい、悪寒がなく、顔面高潮、口渇し、冷たい水分を欲しがる、舌に黄苔があり乾燥、尿は黄赤色で量がすくない、便秘。
大黄(だいおう)、黄連(おうれん)など清熱瀉下薬の配合された清熱瀉下剤で瀉下させて対応します。

<少陽病>
風邪、インフルエンザを3、4日経過して熱が上がったり下がったりし、口が苦く、口渇、胸脇苦悶を来たすようになります。
小柴胡湯など柴胡が配合されていた和解剤で対応します。
小柴胡湯(しょうさいことう)、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

<太陰病>
身体が虚弱のため生体の防衛反応が弱く、風邪の引き始めからすでに発汗、鼻水、動悸、腹満、おなかが冷えるなど。桂枝が配合された解表剤である桂枝湯類で軽い発汗させ対応します。
桂枝湯(けいしとう)、小建中湯(しょうけんちゅうとう)、黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)

<少陰病、厥陰病>
高齢者など生命力が低下して、だるさ、冷え、下痢、いつまでたっても風邪が治りきらない状態、上熱下寒。
真武湯などで温裏剤を使い、生命力を高めます。
真武湯(しんぶとう)、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)、大防風湯(だいぼうふうとう)、小建中湯(しょうけんちゅうとう)、黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)、当帰湯(とうきとう)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)など。

たくさんありましたが、ご理解いただけましたでしょうか?
これらのお話を、ぜひご自身の治療の際に役立てて頂けたらと思います。

お茶で風邪の簡単予防を

中国の家庭や学校では、風邪やインフルエンザが流行する時期に板藍根(ばんらんこん)を煎じて飲んだり、うがいをすることが常識になっています。板藍根は副作用が少なく、予防にも治療にも効果的です。昔の人が経験で発見した「天然の抗ウイルス薬」といったところでしょうか。

当クリニックでは飲みやすい顆粒タイプの「板藍茶」や「スコリス茶」(板藍根、甘草、五味子を配合したお茶)も大好評です。ご興味のおありの方、一度飲んでみたいと思われた方はメールやお電話などでお気軽にお問い合わせくださいませ。