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半身不髄(片麻痺)の鍼灸治療について 脳血管障害における半身不髄(片麻痺)とは?

脳血管障害における半身不随は医療現場では普通 『片麻痺(かたまひ)』と呼ばれます。右脳の障害では左片麻痺を、左脳での障害は右片麻痺を起こします。
また麻痺には、自分ではうまく動かせないけれども他人からは簡単に動かせてしまう(筋肉の緊張が低い)弛緩性麻痺(しかんせいまひ)と、他人からも容易には動かせない(筋肉の緊張が強い)痙性麻痺(けいせいまひ)があります。脳血管障害で急激に片麻痺になった場合は、麻痺側の筋緊張が低下し弛緩性片麻痺を呈した後、経過と共に筋緊張が亢進し痙性麻痺となる事が多いです。
脳血管障害における片麻痺画像また、脳内の障害の部位 によって手や足がうまく動かない「運動障害」が強く出る場合や、感覚が無くなったり手足がしびれるなど「感覚障害」が強く出る場合、腕や手の障害のほうが強い場合や、足のほうが強い場合など、症状の出方はいろいろあります。
一般的には運動障害・感覚障害が共に発症し、足よりも手のほうが障害の程度が重い場合が多いようです。
また、痙性麻痺(筋肉の緊張が強い麻痺)を呈し、腕や手は全て曲げている状態で、足は全て伸ばしている状態(ウェルニッケ・マン型拘縮と言います)となる事が多いようです。

中医学から見た片麻痺について

片麻痺(かたまひ)中風ちゅうふう/脳血管障害の中医学の呼び方)の発病によって半身の経絡の流れが阻害されてうまく動かなくなったものと考えられています(中医学ではこのように経絡の流れが阻害されて手や足などがうまく動かなくなった状態の事を「痿証(いしょう)」と言います)。
現代医学的に言い換えれば神経などに障害があってうまく手足が動かないと言う事です。ですので、片麻痺の治療は阻害されている経絡(けいらく)の流れを良くすることに主眼を置きます。この治療方針を「疏通 経絡(そつうけいらく)」と言いますが、鍼灸治療はこの疏通 経絡に対する治療効果は非常によく、他の治療方法には見られない効果 を示す場合もあります。
また、中風による片麻痺の治療では、医療者からの鍼灸治療と本人によるリハビリが非常に重要で、どちらが不足しても良い治療効果 は得られないとされています。

右脳硬塞による片麻痺
症例

−40代後半男性の場合−
症状:
右脳梗塞による左片麻痺

発病後一ヶ月間入院し退院後、通院にて治療を開始しました。
脳血管障害による片麻痺画像初来院時は、1人でゆっくりであれば歩く事ができ、左手で物をつかむと力がうまく入らず落とす事もあるといった状況でした。
そこで通院にて鍼灸治療とリハビリを行っていきました。

片麻痺の患者さんの病状は、半身の運動障害や感覚障害があるのですが、実際のところは片側の腕と足の障害が主となりますので、治療は障害側の腕と足に重点的に行いました。
腕と足の治療を中心に鍼治療を行うことで徐々に機能回復が見られたので、約三ヶ月治療したのち治療間隔を毎日から一日おきに変更。
その後しばらくして、日常生活や歩行などに支障が無くなったためトータル約四ヶ月の通 院治療で鍼治療は終了しました。

脳血管障害による片麻痺につきましては、人や病状によってその程度や状況が大きく異なります。 この方の症状につきましても、あくまでその一例としてご理解いただければと思います。


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